ご報告 設立発起人総会報告
議長 斎藤正男
平成12年9月11日(月)に,日本生活支援工学会の設立発起人総会が,東京都千代田区の総評会館で開催された。以下は主な内容である。
1. 開会
設立に向けての準備の幹事グループの1人である舟久保昭夫氏(東京電機大学)の司会で開会が宣言された。幹事グループ〔井上剛伸(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)、金沢善智(弘前大学)、鎌田実(東京大学)、川澄正史(東京電機大学)、京極政宏((財)日本システム開発研究所)、佐久間一郎(東京大学)、清水壮一(日本健康福祉用具工業会)、林 豊彦(新潟大学)、舟久保昭夫(東京電機大学)、荒木由季子(通産産業省)〕の紹介の後、これまでの経緯が説明された。本総会への参加は222名(委任状含)、総会開始時の出席者数は90名であった。2.来賓紹介およびご挨拶(敬称略、代理出席含)
吉田秀博(厚生省大臣官房障害保健福祉部企画課社会参加推進室長)、吉田静慈(厚生省老人保健福祉局振興課課長補佐)、黒田憲司(建設省大臣官房政策課福祉環境推進室)、辻岡明(運輸省運輸政策局消費者行政課長)、小林徹(郵政省通信政策局情報企画課企画係)、布村幸彦(文部省高等教育局医学教育課長)、田中智雄(文部省高等教育局医学教育課庶務係長)、藤井充(科学技術庁研究開発局ライフサイエンス課がん研究調整官)、荒木由季子(通産省機械情報産業局医療・福祉機器産業室長)3.祝辞(全文)
吉川弘之(日本学術会議会長:幹事代読)4.議長選出
この度は日本生活支援工学会の設立,誠におめでとうございます。今後訪れる日本の高齢化社会に対しましては高齢者や障害者の支援、あるいは元気な高齢者を支援することが、社会全体の豊かさ・幸せにつながることと思います。このような観点から、このような分野を代表する組織となります日本生活支援工学会の設立は、各方面から待ち望まれたものであり、今後の発展が期待されるものであると思います。学会設立に向けては、工学を中心に幅広い分野の方々にご参加いただくなど、その準備には多くの皆様のご努力があったものと思われます。生活支援工学という新しい分野は、こうした幅広い学術分野の方々の上に成り立ち、これからのニーズに応える新しい分野かと思われます。今日、この設立の日を機に、学会員の方々の一致協力によりさらなる学会の発展と学術の進展、社会への貢献を期待してやみません。簡単ではございますが、日本生活支援工学会と会員各位の今後のご発展を祈りまして、設立記念のご挨拶とさせていただきます。
平成12年6月13日に開催の呼びかけ人懇談会で、会長予定者に選出された斎藤正男氏(東京電機大学)が本総会議長となることが提案され、了承された。5.議事
(1)第1号議案 会則(案)6.閉会
会則の準備を担当した井上氏から会則案についての説明がなされた。連携関係、広い分野からの会員募集,学術団体としての対応の三点を当面の活動の中心にすえている。特に、会員には、正会員のほか準会員というカテゴリーを設け、熱意のある人に広く参加を呼びかけたいと考えている(ただし、学会活動においては正会員と準会員の資格による差は無い。また学術団体としての登録を意識し、正会員(学術会員)扱いとするが、これも活動においての差別は一切無い)。また連携関係は、関係団体と連携団体との名のもとで公式のつながりを持つことを会則に示し、以上の提案が,拍手をもって承認された。
(2)第2号議案
平成12年度事業計画(案)
(3)第3号議案
平成12年度収支予算(案)
事業計画案について、佐久間氏から、収支予算案について、鎌田氏から、それぞれ説明がなされた。事業については,本設立総会後に開催される記念講演会、第1回大会(学術講演会)、第1回総会、ニュースレターの発行(2回)、会員名簿の作成、電子媒体による情報提供が主要なものである。収支予算に関しては、本年度は設立時でありかつ約半年の期間であるため、予想会員数に基づいて収入を算出しており、支出はこの期間での事務局運営費、事業費などから構成されている。なお、会費は、今年度は約半年の期間のため、半額に設定している。斎藤議長から、いずれも当初予定であり、走り出してから諸々出てくることについては適宜処理していくつもりであること、第1回大会のテーマについては学会の特色が出るようなものにしたく、またニュースレターの内容・構成等などに関しても、ご提案があれば是非申し出て欲しいとの補足があり、以上の提案が、拍手をもって承認された。
(4)第4号議案 平成12年度役員(案)
井上氏から役員案について説明があった。ほとんどの呼びかけ人が理事に就任し、斎藤正男会長、生田允紀副会長、木村哲彦副会長、寺山久美子副会長、土肥健純副会長、澤村誠志顧問、金井 寛顧問で進める。なお、監事については依頼調整中である。斎藤議長から「小さな学会であるので役職に関係無く皆様方のご協力を得ないと運営していけないので支援をよろしくお願いしたい、また評議員については発起人の皆様方に、幹事はこれまでの方々に継続的に動いてくださることをお願いしたい」との補足があった。さらに連携団体が増えていくと、その団体の方々にも運営に加わっていただくことも想定され、理事の追加等もありえると付け加えられ、以上の提案が拍手をもって承認された。
(5)その他(事務局から)
幹事グループであり、事務局を担当する川澄氏(東京電機大学)から、現在までの入会申し込み到着数が、正会員132名,賛助会員4団体4口であることの報告があった。
以上をもって設立発起人総会が終了し、引き続き15時から記念講演会が開催されること、それまでの休憩時間に第1回理事会が開催されることがアナウンスされた。